カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)臨床薬学研修の様子を公開しました

 

研修プログラム紹介

2014年度の研修プログラムの中で、特に印象に残ったものを、参加した学生に紹介してもらいました。

 

8/11 (Mon) Introduction & キャンパスツアー

 Kayser教授によるUCSFの概要、米国(主にカリフォルニア州)の薬学部の概要、卒業後の進路などについての講義を受けました。米国では一度他の大学を出てから薬学部に入学するなど、日本の薬学部との違いを知ることができました。その後、UCSFの学生に大学の教室や図書館、学生ラウンジなどを案内していただきました。また、OSCEの練習や実際の試験にも使用される施設も見学しました。この施設では専門のテクニシャンの方が録画用モニター、マネキン操作などを行っていました。この録画設備によって、技能終了後に学生と評価者が映像を見て振り返りながら、フォローバックを行うことができます。このように一人ひとりに向けて、熱心な対応がなされていました。

 

 

8/13 (Wed) Lecture by Ms.Marilyn

 Marilyn先生による米国での保険医療についての講義を受けました。アメリカは日本のように国民皆保険のシステムは無く、自由に保険を選んで加入します。保険に入ることのできない人は病気になっても治療費が高額になってしまうため、十分な治療を受けられないことが多くあります。さらに、保険がどこまで適応するかによって使える薬剤が限られるということもあり、アメリカでの医療において保険は大きな障害ともなっていることを学びました。また、教授が新しくとりかかっている薬物治療管理(Medical Therapy Management)のシステム作りについても学びました。MTMでは患者さんと時間をかけて話し、患者さんが薬物治療に対して抱えている問題を1つずつ解決していくため、より患者さんに寄り添った薬物治療ができます。

 

 

8/15 (Fri) Tour of Mission Bay Pharmacy

 Mission Bay地区にあるPharmacy-robotics施設を見学しました。ここでUCSFの病院の院内処方の薬剤の準備が行われています。機械による内服薬のピッキング、抗菌薬の注射製剤の調製、そして医療事故を防ぐための管理システムなど、先進的な調剤を見ることができました。通常、アメリカでは調剤はテクニシャンが行い、薬剤師は薬剤監査を行います。Mission Bay Pharmacyでも、泡立ちやすい分子標的薬などの調製に注意が必要な薬剤はテクニシャンが手作業で行っているので、人の手による調剤現場も見学することができました。

 

 

8/20,21 (Wed,Thu) Ward (病棟見学)

 UCSFの付属病院の病棟で2日間勉強させてもらいました。私たち20名の東薬生に対して1人ずつUCSF4年生の学生がついてくださり、マンツーマンで病棟における薬剤師の働きを学ぶことができました。UCSFの学生も現場では実習生であるため、病院の薬剤師の先生と治療についてディスカッションしたり、医師や看護師に混ざってカンファレンスに参加したりしました。実際に患者さんと会話して、日本の薬学生として勉強していることを伝えると、頑張ってねと笑顔で声をかけて下さったことは忘れません。

 

8/22 (Fri) Science class ~Elementary school~

 日本への帰国の前日、小学校に行き科学の授業を教えました。何を教えるかは自由だったので、話し合いをして洗濯のりでスライムを作る授業にしました。滞在中に授業で使うスライドを作ったり、ホテルの部屋で実験をしたり、準備を通じてみんなの仲が深まった気がします。当日は子供たちの純粋な笑顔に癒され、楽しんでスライムを作ってくれてとても充実した時間となりました。

 

 

8/22 (Fri) Farewell party

 2週間の過密で充実した研修を終え、farewell partyを開いて頂きました。UCSFの先生方や2週間に渡ってあらゆるサポートをしてくれた学生の友人たちも来て下さり、楽しく、また悲しい、別れを惜しむ時間となりました。最後にKayser先生から1人ずつ修了証をもらいました。この2週間で得た多くの知識と経験は、一生の宝になることと思います。

 

2015年3月6日