論文2報が受理・公開されました。筆頭は当教室卒業生の山形くんと平野くんです。
Quantification of fluticasone propionate in human plasma by LC-MS/MS and its application in the pharmacokinetic study of nasal spray at clinical doses.
Yamagata A, Adachi R, Yokokawa A, Furihata T, Shibasaki H.
Drug Metab Pharmacokinet. 2023;54:100541.
こちらはステロイド点鼻薬使用時における、ステロイドの体内動態プロファイルを報告しています。ステロイド点鼻薬は局所微量噴霧投与のため、薬剤の血中濃度が低くその体内動態を調べることは難しかったのですが、微量分析法を新たに開発することで、初めてステロイド点鼻薬の体内動態を明らかとすることが出来ました。
Plasma 6β-hydroxycortisol to cortisol ratio as a less invasive cytochrome P450 3A phenotyping method.
Hirano R, Yokokawa A, Furihata T, Shibasaki H. Br J Clin Pharmacol. 2023 Dec 15. doi: 10.1111/bcp.15987.
こちらは、CYP3A4のin vivo 活性評価(フェノタイピング)に、血漿中6βヒドロキシコルチゾールとコルチゾールの比が有用であることを明らかとした報告です。ミダゾラムを用いる従来法と異なり、侵襲性が低く、簡単に個々の患者のCYP3A4の活性を評価できる方法であり、今後、臨床や医薬品開発の場で応用されることが期待されます。