News
- Molecular Pharmacologyに論文が採択されました。
- Molecular Pharmaceuticsに論文が採択されました。
- 博士4年生の苫米地隆人さんが、日本薬物動態学会 第37年会にてベストオーラル賞を受賞
- PNAS Nexusに論文が採択されました。Title "SLC46A3 is a lysosomal proton-coupled steroid conjugate and bile acid transporter involved in transport of active catabolites of T-DM1"
- Scientific Reportsに論文が採択されました。Title "The lipophilic cyclic peptide cyclosporin A induces aggregation of gel-forming mucins"
- Journal of Biological Chemistryに論文が採択されました。Title "Mammalian monocarboxylate transporter 7 (MCT7/Slc16a6) is a novel facilitative taurine transporter"
- HPを更新しました。
- 当研究室所属の大学院生2名が東京薬科大学 未来医療創造人育成プロジェクト『BUTTOBE』に採択されました。
- 学部6年生の中川舞奈香さんが、日本薬剤学会2020年度「薬と健康の週間」懸賞論文 第2席を受賞
- 学部6年生の川喜多佑香さんが、日本薬剤学会2020年度「薬と健康の週間」懸賞論文 第1席を受賞
- 学部6年生の鷹野遥さんが、日本薬学会 第141年会 学生優秀発表賞（ポスター発表の部）を受賞
- 樋口慧先生が助教として着任されました。
- 白坂善之先生がご栄転されました。
- HPを更新しました。
- 2019年6月 2019度 卒論発表会
- 学部6年の 竹村美由記さんが、日本薬剤学会第34年会（2019年5月16～18日、 富山国際会議場）において最優秀発表者賞を受賞しました。
- ◆◇第4回トランスポーター研究会関東部会（JTRAKB2019）開催のお知らせ◇◆
- 第28回 日本医療薬学会年会にて研究成果を発表しました。
- 第3回トランスポーター研究会関東部会にて研究成果を発表しました。
- 第49回日本消化吸収学会総会にて研究成果を発表しました。
- ◆◇The 3rd Workshop for Japan-Korea Young Scientists on Pharmaceutics (JKPW2019) 開催のお知らせ◇◆
- 第40回 生体膜と薬物の相互作用シンポジウムにて研究成果を発表しました。
- 第33回日本薬物動態学会／第22回MDOシンポジウム合同国際学会にて研究成果を発表しました。
- 白坂善之准教授が第62回日本薬学会関東支部大会にて2018年度関東支部奨励賞を受賞されました。
- 博士課程3年の高橋正樹さんが、The 2nd Workshop for Japan-Korea Young Scientists on Young Scientists on Pharmaceutics（2018年7月10～11日、ソウル）において貢献賞を受賞しました。
- The 2nd Workshop for Japan-Korea Young Scientists on Pharmaceutics（第2回日韓若手薬剤学研究者ワークショップ）にて研究成果を発表しました。
- 2018年6月 平成30年度 卒論発表会
- 学部6年の鮒井悠汰さんが、日本薬剤学会2017年度「薬と健康の週間」懸賞論文 第2席を受賞しました。
- 博士課程3年の宮崎歌織さんが、日本薬剤学会第33年会（2018年5月30日～6月1日、東静岡）において最優秀発表者賞を受賞しました。
- 日本薬剤学会 第33年会にて研究成果を発表しました。
- Experimental Biology 2018にて研究成果を発表しました。
- HPを更新しました。
- 古屋貴人さんが博士（薬学）の学位を取得しました。
- 学位記授与式が行われました。
- 日本薬物動態学会 第32回年会にて研究成果を発表しました。
- 第39回生体膜と薬物の相互作用シンポジウムにて研究成果を発表しました。
- HP更新しました。
- 第61回 日本薬学会 関東支部大会にて研究成果を発表しました。
- 薬物動態制御学教室のHPが新しくなりました。
- 平成29年度 卒論発表会が開催されました。
- 白坂善之准教授が日本薬剤学会第32年会にて日本薬剤学会 奨励賞を受賞されました。
- 日本薬剤学会第32年会にて研究成果を発表しました。
- 「Absorption Club －薬物吸収勉強会－」を設立しました。
薬物の吸収機構を分子レベルで解き明かす
研究室のねらい
本研究室では「オリジナリティー」のある研究テーマを展開することで、薬剤学の領域を広げ、創薬の促進や医療への貢献を目標としています。また、研究室活動の中では個性を尊重しながら個々の資質を引き出す指導を心がけ、薬物動態を描ける専門能力と魅力的な人間性を兼ね備えた人材の育成を目指しています。
研究室メンバー
教員(役職:氏名 / 学位)
教授 ：井上勝央 博士（薬学）
講師 ：岸本久直 博士（薬学）
講師 ：樋口 慧 博士（薬学）
大学院生：6名（博士課程）
6年生:12名 (実験研究コース 9名、調査研究コース 3名）
5年生:9名 (実験研究コース 7名、調査研究コース 2名）
4年生:10名 (実験研究コース 8名、調査研究コース 2名）
詳細はこちら
(2023年4月現在)
担当講義
(科目: 学年【前・後期】 /教員名)
物理化学Ⅲ ： 第2学年【後期】／井上勝央
生物薬剤学 ： 第3学年【前期】／井上勝央、岸本久直、樋口慧
薬剤学実習（生物薬剤） ： 第3学年【後期】／井上勝央、岸本久直、樋口慧
創薬ゼミナール ： 第2学年【前期】／井上勝央
薬物動態学 ： 第4学年【前期】／井上勝央、岸本久直、樋口慧
レギュラトリーサイエンス ： 第5学年／井上勝央、岸本久直、樋口慧
アドバンス英語 ： 第5学年／井上勝央、岸本久直、樋口慧
医療薬学演習Ⅱ-ⅰ ： 第5, 6学年／井上勝央、岸本久直、樋口慧
医療薬学演習Ⅱ-ⅱ ： 第5, 6学年／井上勝央、岸本久直、樋口慧
研究テーマと概要
本研究室では、薬物の消化管吸収動態とその制御因子を分子レベルで解明し、医薬品開発 (創薬/創剤)の促進に貢献していくことを目標に掲げています。実験動物を用いたin vivo薬物動態実験やin situおよびex vivo薬物吸収実験をはじめ、培養細胞やミクロソームを用いたin vitro実験、速度論解析に基づくin silico予測、分子生物学的手法による遺伝子解析など、多様な手法を駆使しながら以下の薬物吸収動態研究に取り組んでいます。
1) 受動拡散に関わる薬物吸収動態制御因子の解明
物理化学的な性質に基づく薬物の細胞膜拡散速度は細胞膜内外での薬物の濃度勾配に比例することが示されていますが、その比例定数は小腸粘膜と通常細胞・組織の細胞膜とで大きく異なることが知られています。本研究室では、非撹拌水層と呼ばれる細胞膜近傍の微小環境に着目し、その機能制御に働く規定因子の探索や小腸粘膜の構成タンパク質の役割などについて解析を進めています。
2) 新規トランスポーターを介した薬物吸収動態制御機構の解明
消化管での薬物吸収に関わる主要なトランスポーターの同定は、ここ20年程の間に急速に進展してきましたが、未だ同定されていないものも数多く存在します。一方でゲノム解析の結果より、多数の機能未知遺伝子の存在も明らかとなっています。そこで、トランスポーター様タンパク質の発現系ライブラリーを構築し、網羅的な輸送活性スクリーニングを行うことにより新規トランスポーター分子の同定を試みています。また、新たに同定されたトランスポーター分子を介した薬物の吸収性や薬物間相互作用の予測などに貢献できる迅速機能評価法の開発にも取り組んでいます。
3) トランスポーターおよび代謝酵素を介した薬物吸収動態の定量的解析
消化管に発現するトランスポーターおよび代謝酵素は薬物の消化管吸収性や相互作用に大きく関わっており、その機構および機能の定量予測は医薬品開発の迅速化につながると考えられます。そこで本研究室では、薬物の消化管吸収におけるトランスポーターおよび代謝酵素の機能特性を速度論に解析することで、最終的に高精度な薬物吸収性予測法および相互作用予測法の構築を目指しています。
主な研究業績（過去5年間）
"SLC46A3 is a lysosomal proton-coupled steroid conjugate and bile acid transporter involved in transport of active catabolites of T-DM1"
Tomabechi R, Kishimoto H, Sato T, Saito N, Kiyomiya K, Takada T, Higuchi K, Shirasaka Y, Inoue K.
PNAS Nexus. in press (2022).
"The lipophilic cyclic peptide cyclosporin A induces aggregation of gel-forming mucins."
Kishimoto, H., Ridley, C. & Thornton, D.J.
Sci Rep. 12:6153 (2022).
"Mammalian monocarboxylate transporter 7 (MCT7/Slc16a6) is a novel facilitative taurine transporter."
Higuchi K, Sugiyama K, Tomabechi R, Kishimoto H, Inoue K.
J Biol Chem. 298:101800 (2022).
"Multiple Transport Mechanisms Involved in the Intestinal Absorption of Metformin: Impact on the Nonlinear Absorption Kinetics: Contribution of Transporters to Metformin Absorption."
Shirasaka Y, Seki M, Hatakeyama M, Kurokawa Y, Uchiyama H, Takemura M, Yasugi Y, Kishimoto H, Tamai I, Wang J, Inoue K.
J Pharm Sci. 111:1531-1541 (2022).
"Utilization of Sodium Nitroprusside as an Intestinal Permeation Enhancer for Lipophilic Drug Absorption Improvement in the Rat Proximal Intestine."
Kishimoto H, Miyazaki K, Tedzuka H, Ozawa R, Kobayashi H, Shirasaka Y, Inoue K.
Molecules. 26:6396 (2021).
"Model Analysis of the Apparent Saturation Kinetics of Purine Nucleobase Uptake in Cells co-Expressing Transporter and Metabolic Enzyme."
Suzuki S, Inoue K, Tamai I, Shirasaka Y.
Pharm Res. 38:1585-1592 (2021).
"Influence of osmolality on gastrointestinal fluid volume and drug absorption: potential impact on oral salt supplementation."
Takemura M, Tanaka Y, Inoue K, Tamai I, Shirasaka Y.
J Pharm Health Care Sci. 7:29 (2021).
"Transport Characteristics of 6-Mercaptopurine in Brain Microvascular Endothelial Cells Derived From Human Induced Pluripotent Stem Cells."
Kurosawa T, Tega Y, Sako D, Mochizuki T, Yamaguchi T, Kawabata K, Inoue K, Ito N, Kusuhara H, Deguchi Y.
J Pharm Sci. 110:3484-3490 (2021).
"Functional Investigation of Solute Carrier Family 35, Member F2, in Three Cellular Models of the Primate Blood-Brain Barrier."
Mochizuki T, Mizuno T, Kurosawa T, Yamaguchi T, Higuchi K, Tega Y, Nozaki Y, Kawabata K, Deguchi Y, Kusuhara H.
Drug Metab Dispos. 49:3-11 (2021).
"A Proton-Coupled Transport System for beta-Hydroxy-beta-Methylbutyrate (HMB) in Blood-Brain Barrier Endothelial Cell Line hCMEC/D3."
Higuchi K, Sivaprakasam S, Sennoune SR, Ogura J, Bhutia YD, Rueda R, Pereira SL, Ganapathy V.
Nutrients. 13:3220 (2021).
"Functional characterization of monocarboxylate transporter 12 (SLC16A12/MCT12) as a facilitative creatine transporter."
Takahashi M, Kishimoto H, Shirasaka Y, Inoue K.
Drug Metab Pharmacokinet. 35:281-287 (2020).
"Quantitative analysis of the effect of controlled-release formulation on nonlinear gastrointestinal absorption of P-glycoprotein substrate talinolol using physiologically based pharmacokinetic absorption model."
Suzuki S, Shirasaka Y, Okada R, Eguchi A, Kishimoto H, Langguth P, Inoue K.
J Drug Deliv Sci Technol. 56:101057 (2020).
"Functional Analysis of the Role of Equilibrative Nucleobase Transporter 1 (ENBT1/SLC43A3) in Adenine Transport in HepG2 Cells."
Takenaka R, Yasujima T, Furukawa J, Hishikawa Y, Yamashiro T, Ohta K, Inoue K, Yuasa H.
J Pharm Sci. 109:2622-2628 (2020).
"Subtype-specific gout susceptibility loci and enrichment of selection pressure on ABCG2 and ALDH2 identified by subtype genome-wide meta-analyses of clinically defined gout patients."
Nakayama A, Nakatochi M, Kawamura Y, Yamamoto K, Nakaoka H, Shimizu S, Higashino T, Koyama T, Hishida A, Kuriki K, Watanabe M, Shimizu T, Ooyama K, Ooyama H, Nagase M, Hidaka Y, Matsui D, Tamura T, Nishiyama T, Shimanoe C, Katsuura-Kamano S, Takashima N, Shirai Y, Kawaguchi M, Takao M, Sugiyama R, Takada Y, Nakamura T, Nakashima H, Tsunoda M, Danjoh I, Hozawa A, Hosomichi K, Toyoda Y, Kubota Y, Takada T, Suzuki H, Stiburkova B, Major TJ, Merriman TR, Kuriyama N, Mikami H, Takezaki T, Matsuo K, Suzuki S, Hosoya T, Kamatani Y, Kubo M, Ichida K, Wakai K, Inoue I, Okada Y, Shinomiya N, Matsuo H; Japan Gout Genomics Consortium (Japan Gout).
Ann Rheum Dis. 79:657-665 (2020).
"Mucins are Involved in the Intestinal Permeation of Lipophilic Drugs in the Proximal Region of Rat Small Intestine."
Miyazaki K, Kishimoto H, Muratani M, Kobayashi H, Shirasaka Y, Inoue K.
Pharm Res. 36:162 (2019).
"Effect of Osmolality on the Pharmacokinetic Interaction between Apple Juice and Atenolol in Rats."
Funai Y, Shirasaka Y, Ishihara M, Takemura M, Ichijo K, Kishimoto H, Inoue K.
Drug Metab Dispos. 47:386-391 (2019).
"Identification of the amino acid residue responsible for the myricetin sensitivity of human proton-coupled folate transporter."
Yamashiro T, Yasujima T, Ohta K, Inoue K, Yuasa H.
Sci Rep. 9:18105 (2019).
"Organic anion transporter 1 (OAT1/SLC22A6) enhances bioluminescence based on d-luciferin-luciferase reaction in living cells by facilitating the intracellular accumulation of d-luciferin."
Furuya T, Takehara I, Shimura A, Kishimoto H, Yasujima T, Ohta K, Shirasaka Y, Yuasa H, Inoue K.
Biochem Biophys Res Commun. 495(3):2152-2157 (2018).