本装置は、14.1 T の超伝導磁石( 600MHz )と最新のデジタル技術及び高周波技術を駆使して開発された 高分解能核磁気共鳴装置(NMR )です。微量な天然物および生体関連物質の 高分解能 NMR スペクトル測定及び二次元測定をすることができる。
■ 超伝導核磁気共鳴装置 500 MHz (Bruker AVANCE III HD 500 )
■ 質量分析装置 ESI-TOF-MS(Waters Xevo G2-XS QTof LC/MS)
本装置は、イオン源として電子スプレーイオン化法:ESI (Electrospray ionization) と飛行時間型質量分析:TOF (time of flight)による高分解能・高精密質量測定による化学組成解析に加えて、前段に四重極MSと衝突室を備えておりMS/MS測定を行うことで測定化合物の化学構造解析をすることができる。
■ 質量分析装置 MALDI-TOF-MS(Bruker autoflexMax)
本装置は、イオン源としてマトリックス支援レーザー脱離イオン化法:MALDI (Matrix Assisted Laser Desorption/Ionization) と飛行時間型質量分析:TOF (time of flight)により、ペプチド化合物やタンパク質など生体高分子化合物を高分解能で測定し、タンパク質配列解析、ポリマー解析、MALDI 組織イメージング、糖鎖分析及び微生物同定を可能とする。
■ 単結晶X線構造解析(Rigaku XtaLAB Synergy-R)
本装置は、HPC検出器(HyPix-6000)及びマイクロフォーカス回転対陰極型X線線源( Cu )に加え、新型人工多層膜ミラーを装備しており、自動構造解析ソフトウェアを用いて短時間に高精密な化学構造解析が可能です。また、軽元素からなる化合物の絶対構造の決定、10 μm 以下の微小結晶からタンパク質結晶の構造解析も可能としている。
■ 次世代シーケンサー(Illumina NextSeq 2000)
本装置は、Sequencing by Synthesis(SBS)テクノロジーを採用しており、傑出した高品質かつ高精度なデータが得られます。高いスループット(最大1.2Bのシングルリード:P3試薬使用時)と柔軟性を備えており、多様なアプリケーションに対応しています。
中央分析センターは、本学共同研究施設の一つで、大学内で単離あるいは創製された化合物の構造解析研究を支援する目的で設置されている。核磁気共鳴装置( NMR )、質量分析装置( MS )、元素分析装置( EA )、単結晶X線解析装置( XRD )次世代シーケンサー(NGS)を保有し、それぞれの装置に専門担当者を配置して信頼のおけるデータを提供している。