中央分析センターの紹介


 

最先端の研究を支える分析機器

  中央分析センターは、本学共同研究施設の一つで、大学内で単離あるいは創製された化合物の構造解析研究を支援する目的で設置されている。核磁気共鳴装置( NMR )、質量分析装置( MS )、元素分析装置( EA )、単結晶X線解析装置( XRD )を保有し、それぞれの装置に専門担当者を配置して信頼のおけるデータを提供している。

 


 

測定実績

  本センターの装置は大型精密機器のため、通常、専門担当者が依頼サンプルを測定(依頼測定)し、データを提供している。20 年度の依頼測定件数は、MS が 1,479 件、EA が 144 件、XRD が 60 件、NMR 依頼測定 2009 件である。 また、NMR 及び 18年度に新規導入されたマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析計(MALDI)に関しては、各研究者による測定(ユーザ測定)を許可し、年間を通しての使用が可能である。NMR ユーザ測定の申請は薬学部 11 教室、生命科学部は 2 研究室にわたっており年間の利用時間は600 MHz NMR は957時間及び 500 MHz NMR は 5,119 時間に達している。MALDIは、両学部で 201 時間の利用があった。各装置の維持管理は、担当者がメーカー技術者と連携して行われており、機器が故障しても迅速な復旧が可能である。

 


 

分析センターの現状

   20年度に核磁気共鳴装置(600 MHz)日本電子 JNM-ECZ 600R を導入しました。また、22年度に次世代シーケンサー(イルミナ・コバリス及びバイオアナライザー)の導入と運用を予定している。また、機器の老朽化を踏まえて、22年度末には単結晶X線構造解析装置の更新が予定されている。

 


 

トピックス

 2019年3月に、老朽化した校舎の改修計画の一環として、ドラグショナル研究開発センター(DR棟)1階 磁気シールド室を改修し、研究1号館2階 中央分析センターの分析機器(質量分析装置・単結晶X線構造解析装置・元素分析装置)を移設しました。これまで二つの校舎に分かれて設置されていた分析機器が DR 棟 1階の測定室に集約され、測定業務の効率が格段と向上しました。