今井志乃ぶ先生が准教授としてご着任されました

2019年4月1日付で、今井 志乃ぶ 先生が当教室の准教授としてご着任されました。

これからどうぞよろしくお願いいたします!

 

はじめまして。

この度、医薬品安全管理学教室の准教授を拝命いたしました。

 

桜咲く二十数年前の春、北里大学薬学部を卒業後、東大病院の研修生として薬剤師のキャリアをスタートしました。

東大病院のほか、いくつかの病院で薬剤師として、時には薬剤科長、経営企画部長として経験を積みましたが、それらの業務の中で、医薬品の適正使用は「医療の質の向上」により患者さんのQOLが向上するだけでなく、「効率の良い医療の提供」により病院の健全な経営にも貢献することを知りました。

その考え方に興味を持ち、東京医科歯科大学病院管理学コース修士課程、同大学院医療政策情報学講座博士課程にて研究手法を習得しました。

 

これまで、大規模データから医療の実態を明らかにする研究を行ってきました。

また、スウェーデンのヨーテボリ大学に一年間研究員として在席し、日本とスウェーデンにおける医薬品を取り巻く環境の違いを、大規模データで比較する研究に携わりましたが、今でもその研究を続けています。

 

医薬品の適正使用法の確立には、医学、薬学のほか、統計学、倫理学、法学、社会学、経済学などの知識が欠かせません。

さらに、医薬品と社会の関わりは、国を超えた視点が必要です。

社会が混沌としているように、臨床現場も混沌としています。

混沌とした中で頭に浮かぶクリニカルクエスチョンをリサーチクエスチョンに変え、科学的に検証し、医薬品の適正使用法を確立していくことも、薬剤師の大切な使命だと考えています。

 

薬学では希少な研究分野かもしれませんが、学生の皆さんが科学的に検証するお手伝いが出来ればと思います。

よろしくお願いいたします。

今井志乃ぶ

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