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座学で学んだ知識を定着化させ、科学的思考の醸成に役立つ技能及び態度を習得させるよう指導し、薬剤師として必要な基本的知識、技能、態度に精通した人材を育成することを目的としています。
基礎実習教育センターは1~3年生までの学生に対して、生物系、化学系、物理系、医療系など14科目の基礎実習を各教室と共同で指導する本学独自の実習教育プログラムの一翼を担っています。本センターは、薬学生が実験を通して、授業で学んだ知識の理解を深めることをサポートしており、実験技術や科学的思考の向上をサポートする教材の作成などで薬学教育に貢献しています。薬学生は基礎実習を通して、高学年で行われる事前実務実習や実務実習の基礎を身に付け、薬剤師に必要な基本的な技能および態度を習得していきます。基礎実習は卒論研究の準備としても重要な内容を含んでおり、充実した卒論研究の一助になっています。
(役職:氏名 / 学位)
教授: 稲葉二朗(薬学博士):医療薬学科
教授: 安藤 堅(薬学博士):医療衛生薬学科
准教授: 今田啓介(薬学博士):医療薬物薬学科
准教授: 佐藤 梓(薬学博士):医療衛生薬学科
准教授: 佐藤弘人(薬学博士):医療薬物薬学科
助教: 高橋浩司(薬学博士):医療薬学科
6 年生: 17名
5 年生: 20名
4 年生: 21名
(2024年4月)
薬理学実習 第3学年 必修 前期
基礎生物学実習 第1学年 必修 後期
機能形態学Ⅱ 第1学年 必修 後期
課題研究(PBLT) 第5学年 必修 Ⅶ期
衛生化学・公衆衛生学実習 第3学年 必修 後期
微生物学・免疫学実習 第2学年 必修 後期
食品の安全性と管理 第3学年 必修 前期
医療衛生薬学演習 I セルフメディケーション:薬剤師の関わり② 第4学年 必修 前期
プライマリケア I 第5学年 選択 前期
基礎栄養学 第1学年 選択 前期
生化学実習 第3学年 必修 前期
病態生理学・薬物安全性学実習 第3学年 必修 後期
代謝生化学 第3学年 選択 前期
課題研究 (PBLT) 第5学年 必修 Ⅶ期
有機化学実習 第2学年 必修 前期
医薬品合成実習 第3学年 必修 前期
基礎有機化学実習 第1学年 必修 後期
漢方薬物学実習 第2学年 必修 前期
天然医薬品化学実習 第3学年 必修 前期
薬剤学実習 第3学年 必修 後期
基礎情報学演習I 第1学年 必修 前期
分析化学実習 第2学年 必修 前期
物理化学・分析化学実習 第2学年 必修 後期
物理化学 II 第2学年 必修 前期
物理化学 III 第2学年 必修 後期
1)実習ガイダンスの実施
基礎実習は大学生活に慣れた1年後期から4年前期まで長期にわたり開講されます。その開始前の心構えと注意事項を実習ガイダンスで周知させ、知識・技能・態度の習得、さらに勉強にも生かされていくよう講義します。また、ガイダンス終了後、実習で使用する保護めがね及び名札を薬学部1年の全学生に供与しています。
2)体験実習
オープンキャンパスの開催日に基礎実習教育センターと担当教室が共同して実施します。
3)「東京薬科大学薬学部基礎実習のてびき」を発行
1~4年の薬学部全学生と教員、事務室等に供与しています。
4)薬学部学生を対象に「楽しい実験セミナー」を開催
(平成22年度は6回開催)。今後も開催する予定です。
5)ゼミナール、PBLTでの実習教育に参加及び協力
学内外の教室との共同研究も実施している(医薬品シーズの創製、薬用食品の効能と有効成分の解明、等)。
6)学外的な活動として「キッズ・ラボ」を薬学部・生命科学部の学生と共に開催
近隣の小、中学生に実験のおもしろさを体験させています。
7)日本薬学会の年会に東京薬科大学の学生実習及び教育に関する演題を発表
8)研究
・破骨細胞で特異的に発現しているカテプシンKに関する研究
・メタボリックシンドロームに関わる因子の研究
・新規糖尿病治療薬に関する研究
・梅肉効果の生理活性についての検討
・細胞外マトリックス代謝異常に起因した疾患の発症メカニズムならびに治療薬開発に関する研究
・分析の高性能化を目指した装置や部品の開発
・光導波路分光法を用いた電極界面探査法の開発
・生活習慣病の発症予防・進展抑止に効果的な食品成分の探索
・糖質および複合糖質の生化学的研究
・新規有機フッ素化合物の合成研究
・軸不斉化合物の回転障壁に関するエネルギー解析研究
・稲葉 二朗 教授が、第52 回 日本薬剤師会学術大会において、ポスター優秀賞を受賞しました
題目:エルネオパNF 輸液に混注したインスリン残存率の経時変化の調査
・薬学基礎実習教育センター卒論生 山越美幸さんが日本薬学会第134年会において、優秀発表賞を受賞しました。
題目:動物実験による糖尿病患者への服薬指導のためのPBLチュートリアル
安藤 堅
健康食品のリスク管理に関する問題意識向上を目的としたアクティブラーニング型演習の実践
菊地美静,松尾侑希子,川原有菜,赤岩玲奈,柳岡美紅,吉田拓真,稲葉二朗,井口巴樹,中南秀将,三巻祥浩
トリプシン阻害活性を示す漢方エキス製剤のスクリーニング (4)
恩田 樹奈、秋山 滋男、宮本 悦子、佐藤 弘人、米田 正明、石田 志朗、堀 祐輔
患者使用性を考慮したプレガバリンOD錠の先発および後発医薬品の使用性および製剤評価
柳岡美紅,赤岩玲奈,松尾侑希子,稲葉二朗,三巻祥浩
トリプシン阻害活性を示す漢方エキスのスクリーニング(1)
矢野莉子、髙木知紀、添石遼平、茂木徹、稲葉二朗
エルネオパ®RNF輸液に混注したインスリン残存率の経時変化の調査
稲葉 二朗、福岡 勝志、菅野 諒、安藤 堅、今田 啓介、佐藤 弘人、高橋 浩司
高齢者のポリファーマシーに対するラフチジンの役割
今田 啓介、水野 晃治、秋元 賀子、坂上 弘明、佐藤 隆、岩谷 結衣、林 秀樹、高木 教夫、安藤 堅、佐藤 弘人、高橋 浩司、稲葉 二朗
東京薬科大学の3年次生化学実習における学生の振り返りについて 〜過去3年間のデータから分かること〜
1) Synthesis of Isotopic Atropisomers Based on 12C/13C Discrimination
J Org Chem, 88, 9579-9583 (2023)
Ryunosuke Senda*, Yuka Watanabe*, Shota Miwa*, Azusa Sato, and Osamu Kitagawa*
* Shibaura Institute of Technology
2) Chirality Transfer Intramolecular Pauson–Khand Reaction with N–C Axially Chiral Sulfonamides Bearing an Ene–Yne Structure
Org Lett, 25, 7390-7394 (2023)
Ryohei Kasahara*, Tatsuya Toyoda*, Sota Fukasawa*, Aoi Takeuchi*, Azusa Sato, Akiko Hori*, and Osamu Kitagawa*
* Shibaura Institute of Technology
3) Intermolecular Halogen Bond Detected in Racemic and Optically Pure N-C Axially Chiral 3-(2-Halophenyl)quinazoline-4-thione Derivatives
Molecules, 27, 2369-2380 (2022)
Ryosuke Matsui*1, Erina Niijima*1, Tomomi Imai*1, Hiroyuki Kobayashi*1, Akiko Hori*1, Azusa Sato*2*3, Yuko Nakamura*2, and Osamu Kitagawa*1
*1 Shibaura Institute of Technology, *2 Tokyo Women’s Medical University, *3 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences
4) Asymmetric Synthesis of Isotopic Atropisomers based on ortho-CH3/CD3 Discrimination and Their Structural Properties
J Org Chem, 87, 13501-13507 (2022)
Shota Miwa*1, Ryunosuke Senda*1, Kazuya Saito*1, Azusa Sato*2*3, Yuko Nakamura*2, and Osamu Kitagawa*1
*1 Shibaura Institute of Technology, *2 Tokyo Women’s Medical University, *3 Tokyo University of Pharmacy and Life Sciences
5) Immunoregulatory Monocyte Subset Promotes Metastasis Associated With Therapeutic Intervention for Primary Tumor
Front Immunol, 12, 663115 (2021)
Takumi Shibuya, Asami Kamiyama, Hirotaka Sawada, Kenta Kikuchi, Mayu Maruyama, Rie Sawado, Naoki Ikeda, Kenichi Asano, Daisuke Kurotaki*1, Tomohiko Tamura*1, Atsuko Yoneda, Keisuke Imada, Takashi Satoh*2, Shizuo Akira*3, Masato Tanaka, Satoshi Yotsumoto
*1 Yokohama City University, *2 Tokyo Medical and Dental University, *3 Osaka University
6) Lysophosphatidic Acid Augments the Gene Expression and Production of Matrix Metalloproteinases-1 and -3 in Human Synovial Fibroblasts in Vitro
Biol Pharm Bull, 44, 131–135 (2021)
Koji Mizuno, Michika Komiya, Katsuki Okuyama, Keisuke Imada, and Takashi Sato
7) Chemical Constituents of the Bulbs of Scilla peruviana and Their Pancreatic Lipase Inhibitory Activity
Int. J. Mol. Sci., 22, 1262–1273 (2021)
Yukiko Matsuo, Asuka Yamashiro, Kanae Ootomo, Mika Nakagawa, Hiroko Tsuchihashi, Niro Inaba and Yoshihiro Mimaki