B4-Quartetの研究成果が論文が公開されました!

B4-Quartetで取り組んでいる研究成果が論文となり、公開されました!本論文では、ヒト血液脳関門モデルから得られた薬物の脳移行速度と、ヒト生体における薬物の脳移行速度が一致しうることを明らかとしました。つまり、ヒト血液脳関門モデルとヒト中枢生理学的薬物速度論を組み合わせることで、ヒトに投与せずとも、ヒト脳内薬物濃度推移を予測することが可能であることを、世界で初めて実験的に示したものです。ヒト脳内薬物濃度は薬物の治療効果に直結することから、このような予測が可能となることで、中枢神経系疾患治療薬開発が飛躍的に加速することが期待されます。

 筆頭著者は小野薬品工業株式会社の伊藤涼さんで、当教室からは教員のほか、坂口泰之6年生、磯貝隆斗4年生、馬場知代研究補助員が共同発表者となっています。

Pharm Res. 2022 Mar 14.doi: 10.1007/s11095-022-03189-y. Online ahead of print.

In Vitro-In Vivo Correlation of Blood-Brain Barrier Permeability of Drugs: A Feasibility Study Towards Development of Prediction Methods for Brain Drug Concentration in Humans

Ryo ItoHanae MorioTomoyo BabaYasuyuki SakaguchiNaomi WakayamaRyuto IsogaiYoshiyuki YamauraTakafumi KomoriTomomi Furihata.

 
, B4-Quartet は東薬大、千葉大、エーザイ株式会社、小野薬品工業株式会社による、薬物の脳送達に関わる課題を解決し、中枢神経系疾患治療薬開発の加速を目指す産学共同研究体制です。

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