研究室の方針
当教室では、「薬は可能な限り一般化して理解し、薬物療法は可能な限り個別に行う」を信条に研究を行っており、学生には臨床における医薬品評価の手法を学んでもらうことを方針としています。
研究は主に次の①~③の内容で行っています。
①ヒトの個別化に関する研究
②薬物の個別化に関する研究
③医薬品開発・適正使用に関する研究(創薬・臨床への応用)
実験研究コース生は、実験や解析を通じて上記のテーマに関する研究を行います。
調査研究コース生は、当教室で取り組んでいる研究テーマあるいは新薬に関する調査などを通じて、医薬品評価の手法などを学びます。
卒業論文研究テーマ
2023年度 研究テーマ
[実験研究コース]
- 抗凝固療法の適正化を志向した血中直接経口抗凝固薬(DOAC)濃度測定代替法の開発
- キサンチンオキシダーゼ阻害剤の薬効発現に関与する遺伝的因子を考慮した投与設計法の検討
- 増殖分化因子GDF-1がクローン病の病態形成に与える影響に関する検討
- GnRHアンタゴニスト経口投与製剤の臨床効果に関する標的分子結合占有に基づく解析
- 新規加齢黄斑変性治療薬の臨床効果に関する理論的解析
- 乾癬に対する抗IL-23抗体製剤の治療効果減弱の原因解明を目的とした新規評価法の構築
[調査研究コース]
- アトピー性皮膚炎に対する経口JAK阻害剤の比較評価
- 短腸症候群に対するテデュグルチドの投与法の妥当性に関する検討
- 選択的尿酸再吸収阻害薬ドチヌラドの同効薬との比較及び投与法の妥当性に関する検討
- 片頭痛発作発症抑制薬フレマネズマブと同効薬との比較および投与法の妥当性に関する検討
- 非小細胞肺がんに対するEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の治療効果および皮膚障害に関する評価
- 多発性硬化症治療薬シポニモドフマル酸とフィンゴリモド塩酸塩との比較および遺伝子変異が投与法に与える影響に関する検討