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地域社会で親しまれ、信頼される薬剤師であるために

研究室メンバー

(役職:氏名 / 学位)

講師: 成井浩二(薬学博士)

助手: 富澤明子(薬学修士)

 

6年生:3名

5年生:1名

4年生:4名

(2019年4月現在)

担当講義

(科目: 学年【前・後期】 /教員名)

人間と薬学II(介助):1年生【後期】/成井、富澤

一般用医薬品学:4年生【前期】/成井

事前実務実習(服薬指導入門・一般用医薬品):4年生【前期】/成井、富澤

総合演習試験対策講義:4年生【後期】/成井

地域薬局実務特論:6年生【前期】成井

 

研究室のねらい(スローガン)

研究課題は現場から、研究成果は現場へ

研究テーマと概要

 地域薬局(コミュニティ・ファーマシー)は、近隣の生活者の『かかりつけ薬局』となり、処方せん調剤、一般用医薬品(OTC医薬品)や薬局製剤の供給などの役割を担っている。とくにセルフメディケーション支援では、多くの顧客が相談対象の健康トラブル(症状)について、医師や歯科医師の診断・処置などを受けていないため、薬剤師がファーストアクセスの医療人となる。そのため薬剤師の指導・助言は、相談対象の健康トラブルの転帰に大きな影響力を持つ。

 薬剤師は、顧客から健康トラブル(症状)などについて相談を受けた際、顧客から情報を収集し、そのトラブルについて一般用医薬品を推奨すべきか、受診勧奨すべきかなどについて判断を行う。さらに、一般用医薬品が適用できる場合には、適切な医薬品を選択し、推奨・情報提供を行う。そのため、相談応需には広範かつ豊富な薬学、医学分野の知識と判断力が求められる。さらに、適切な医薬品の使用や受診勧奨について顧客に行動を起こさせるコミュニケーション力が求められる。そのほか薬局では医薬品以外にヘルスケア用品、健康志向食品などが取り扱われるため、これらについての知識も必要となる。

 大規模な病院で、がん化学療法・疼痛緩和・臓器移植などにおける薬物治療、感染防止といった専門領域に精通した専門薬剤師、すなわち『スペシャリスト薬剤師』が求められていると同様に、地域薬局では上記の役割を担うために広く薬学の各分野とその関連領域におよぶ知識・技能を有し、地域医療・保健に志向する強い意識を持った『ジェネラリスト薬剤師』が求められている。現在、高齢化社会の進展と医療費の高騰が大きな社会問題となっていることから、こうした地域薬局の役割については、国や地方自治体などの行政機関も注目しており、大きな期待がよせられている。このことは、2013年6月に閣議決定された「日本再興戦略 〜JAPAN IS BACK〜」に、「薬局を地域に密着した健康情報の拠点として、一般用医薬品の適正な使用に関する助言や健康に関する相談、情報提供を行う等、セルフメディケーションの推進のために薬局・薬剤師の活用を推進する」と記載されていることからも明白である。当教室は、主に一般用医薬品とセルフメディケーションに関係した調査研究を行い、これらの結果から一般用医薬品とセルフメディケーションについての現状を分析し、薬局と薬剤師に求められている期待に応えるための方向性の確立と具体的な方法の開発を行っている。

 さらに、薬局と薬剤師を取り巻く地域社会の諸問題に研究対象を広げ、地域社会における薬局および薬剤師の職能と職域拡大につながる社会薬学的、医薬情報学的研究を遂行している。現在、下記のようなテーマで研究を遂行している。

1.一般用医薬品とセルフメディケーションに関する研究

 一般生活者が抱いている一般用医薬品、セルフメディケーションに対する知識や意識は、薬剤師などの医療関係者が持つ知識や意識と異なっている場合が多い。すなわち、セルフメディケーションや一般用医薬品について適切な情報提供をするためには、一般生活者の知識や意識の把握が重要である。現在、薬剤師会や薬業団体などが行っている一般用医薬品とセルフメディケーションについての普及・啓発イベントなどで調査研究を行っている。

2.薬剤師の職能向上、薬局の医療サービス改善に関する研究

 薬剤師会や現場の薬局、ドラッグストアなどの協力を得て、薬局の来局者に対する受診勧奨事例の収集と解析、薬局業務の実態調査と医療サービス改善にむけた提案、一般生活者や小中学生に対する薬学的知識の普及・啓発など、薬剤師の職能向上と薬局の医療サービス向上につながる研究を行っている。

主な研究業績

(受賞)

第8回日本セルフメディケーション学会 SMAC賞/成井(2010)

日本薬学会第139年会 学生優秀発表賞 ポスター発表の部 / 阿由葉友則

 

(競争的資金)

一般用医薬品セルフメディケーション振興財団調査研究助成金/渡辺(2009)

一般用医薬品セルフメディケーション振興財団調査研究助成金/渡辺(2010)

一般用医薬品セルフメディケーション振興財団調査研究助成金/成井(2011)

一般用医薬品セルフメディケーション振興財団調査研究助成金/成井(2012)

一般用医薬品セルフメディケーション振興財団調査研究助成金/渡辺(2014)

一般用医薬品セルフメディケーション振興財団調査研究助成金/渡辺(2015)