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創薬・再生医療を目指した細胞接着分子の機能解明と応用

研究のねらい

 病態生化学教室では、合成ペプチドや組換えタンパクなどの細胞接着分子を用い、細胞接着タンパク質の機能解明、関連する疾患の病態解明、再生医療に向けたiPS細胞培養や生体材料開発、難治性疾患を標的とした抗体医薬および中分子創薬、ドラッグデリバリーシステム(DDS)への応用などを目指した研究を行っています。 

 

研究室メンバー

准教授: 吉川大和  (博士(理学))  researchmap / KAKEN kikkawa[at]toyaku.ac.jp
講師:  山田雄二  (博士(薬学))  researchmap / KAKEN yuyamada[at]toyaku.ac.jp (研究室見学の希望はこちらにメールしてください)
助教:  濵田圭佑  (博士(薬学))  researchmap ​​​​​/ KAKEN khamada[at]toyaku.ac.jp

博士課程:1名
修士課程:1名
6年生:15名
5年生:18名
4年生:13名
(2024年4月現在)

担当講義

細胞生物学:    1年生【前期】 /吉川、山田、濵田
基礎生物学実習  1年生【後期】 /吉川、山田、濱田

研究テーマと概要

1.組換えタンパク質を用いた疾患の病態解明と治療戦略

 組み換えタンパク質を用いて細胞接着分子の関連する疾患の病態解明と治療を目指しています。長鎖のDNA合成技術と構造予測精度の向上から、創薬においても組換えタンパク質はこれまで以上に期待されています。

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2.細胞接着ペプチドのデザインと再生医療への応用

 高い機能性をもつ細胞接着ペプチドをデザインするとともに、高分子基材と組み合わせることで人工細胞外マトリックスとも呼べる細胞の足場材料を開発しています。再生医療への応用を視野に、ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の培養実験や細胞移植実験などを行っています。

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3.新規細胞膜タンパク質分解誘導剤の開発

 核酸、ペプチド、組換えタンパク質などから構成される複合体を用いて、細胞膜タンパク質の選択的な分解誘導剤の開発を行っています。Lysosome-targeting chimera (LYTAC) と呼ばれる最新の研究技術を独自の方法で展開しています。