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公衆衛生学教室行事日程

ヒトの疾病予防と健康増進に貢献する!

研究室のねらい

 公衆衛生学教室では、環境有害因子の毒性発現機構とそれに対する生体応答機構の解明研究並びに衛生薬学教育を通して、原子から地球環境に至る幅広い視点からヒトの健康を考えることができる薬剤師の育成を目指しています。

公衆衛生学教室メンバー

■教員
教 授:藤原 泰之/博士(薬学)
准教授:篠田   陽 /博士(理学)
講 師:高橋   勉 /博士(薬学)
助 教:恒岡 弥生/博士(薬学)

■客員教員
客員教授:鍜冶 利幸/薬学博士(東京理科大学薬学部教授)

■大学院生
D4: 中野 毅
 
■配属学生
6年生:13名
5年生:14名
4年生:15名

(2020年4月1日現在)

担当講義

■講義・演習
1年【前期】人間と薬学I(アドバイザーSGD):藤原・篠田・高橋・恒岡
  【後期】地球環境概論(選択科目):藤原(分担)
2年【前期】健康保持と疾病予防:藤原・篠田・高橋
  【後期】生活環境と健康:藤原・高橋・篠田
3年【前期】健康環境ゼミナール:篠田・高橋
4年【前期】医療衛生薬学特論 I(薬剤師の職能と自己将来展望):高橋(分担)
  【後期】総合演習:高橋
5年【後期】情報収集Ⅲ:恒岡
6年【前期】情報収集 IV:高橋
  【後期】総合薬学演習 I:篠田・高橋
 
■実習
3年【後期】健康・環境実習 - 公衆衛生学実習
 
■卒論教室指導
4年【前期】医療衛生薬学英語特論
5年【通年】アドバンス英語
5,6年【通年】医療衛生薬学演習II-i ラボラトリー演習(1)
4,5,6年【通年】課題研究(実験・調査研究)
 
■大学院
奇数年【前期】分子衛生薬学特論(修士)
偶数年【前期】衛生化学特論(博士)

研究概要

 公衆衛生学教室は,衛生薬学教育の一環を担っている研究室です。衛生薬学とは,基礎科学である衛生化学・公衆衛生学,栄養化学,環境科学,毒性学,環境微生物学,疫学及び生態学等を包括する薬学独自の学問分野であり,その使命は,疾病予防と健康増進にあります。ヒトは健康な状態からある原因によって発病した場合,適正医療によって治療が行われ健康な状態に戻ります。この流れの中で衛生薬学は各種疾患の様々な角度からの「化学物質の健康影響」やその「作用機構解析」を通じて疾病予防と健康増進に貢献する学問分野です。
 そこで私たちは,環境因子が関与する血管病変並びに精神・神経疾患の発症メカニズムの解明を通じて,ヒトの疾病予防と健康増進に貢献することを目的とした研究を行っています。また,記憶形成メカニズムの解明研究や毒性学を基盤としたがん研究も行っています。
 以下に,現在進行している研究テーマの一部を紹介します。

1.環境汚染金属による血管病変発症のメカニズム解明
 ヒトの健康は,有害金属など環境中に存在する様々な有害因子により脅かされています。ところで血管はあらゆる組織に存在しており血管の機能障害が有害金属の器官毒性に影響を及ぼします。つまり器官実質細胞は血管を経ることなく有害金属に曝露することは不可能なので血管を構成する細胞は金属毒性の標的の一つとなります。当教室では,有害金属の血管毒性に着目し,ヒ素(As)やカドミウム(Cd)の曝露による動脈硬化症などの血管病変の発症機構の解明や有害金属に対する生体防御機構の解明を行うことで,これら有害金属による血管病変発症と器官毒性発現に対する予防や治療法の開発に貢献することを目指しています。
1)ヒ素やカドミウムによる動脈硬化発症のメカニズム解明
 ・血管構成細胞の血液凝固線溶系へのヒ素の有害作用
 ・カドミウムによる血管内皮細胞傷害機構の解明
2)血管組織におけるメタロチオネインの機能解明

2.記憶形成と精神・神経疾患のメカニズム及びこれに影響する環境因子の探索
 ほとんどの動物は神経を持ち(無神経だと言われる人にも神経はあります),その活動によって摂食・生殖・闘争・逃走といった生存に必須の個体行動が保証されています。しかし,これらの個体行動を制御する脳における最も重要な役割である記憶のメカニズムについては,まだ多くのことが謎に包まれています。また,この脳の機能異常による様々な神経・精神疾患についても,明らかにすべき点は多く残されています。当教室では記憶構築メカニズムの解明,精神・神経疾患発症のメカニズムの解明,またそれらに影響を与える環境因子の探索,さらにその解明に資する研究ツールやモデルマウスの開発を行うことで,我々の脳や神経がどのように機能し,その機能がどのようなメカニズムで破綻するのかについて研究を行なっています。
1)シナプス特異性の機構解明
2)記憶構築のネットワーク探索〜モデルマウスの作製
3)光応答性細胞制御タンパク質の開発
4)自閉症発症の環境要因探索
5)メチル水銀による末梢神経障害発症機構の解明

3.毒性学を基盤としたがん研究 〜毒を以て毒を制す〜
 がん治療においては,外科的な腫瘍組織の切除や抗がん剤によるがん細胞の死滅を目的とした治療が行われます。当教室では,既存並びに新規合成化合物の各種がん細胞に対する殺細胞効果とその細胞死メカニズムを細胞レベル・分子レベルで解明することを通じて,効果的でかつ副作用の少ないがん治療に貢献するための研究を行っています。
1)脳腫瘍治療における新規光線力学療法の開発
2)悪性髄膜腫に対する新規治療法の開発
3)有機-無機ハイブリッド分子によるシード化合物の探索
4)亜ヒ酸の抗腫瘍作用発現メカニズムの解明

主な研究業績(2014年度以降)

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